重症の歯周病で公開中止 夢見ヶ崎動物公園のレッサーパンダ

今年1月に川崎市夢見ヶ崎動物公園に“婿入り”した
レッサーパンダの「カツオ」(オス6歳)が、
重症の歯周病を患っていることがわかり、
奥歯など4本が抜けた。
治療に専念するため、同公園は当面の一般公開を取りやめており、
「6月中は様子を見て夏に復帰させられれば」と話している。

カツオの異状がわかったのは6月4日朝。
左目の下が腫れ、目薬を差しても治らないため、
麻酔を打って口内を診察したところ、歯周病とわかった。
歯ぐきが炎症を起こして、歯数本がぐらついており、
奥歯などはピンセットで抜けた。
抗生物質を注射して、獣舎奥の寝室で静養していたが、
腫れがひいてから活発に動き回っているという。

レッサーパンダは一般的にササを好むが、カツオはあまり食べず、
固形飼料やバナナ、リンゴなどを好むのが原因とみられ、
飼育担当で獣医師の河尻睦彦さん(49)は
「ササは繊維質で歯磨き効果がある。歯に汚れがたまったのではないか」
と話す。
同公園では現在、パートナー「明明(ミンミン)」(メス9歳)
だけが公開されている。

江崎グリコのガム「ポスカ」 酸を中和 虫歯予防に効果

歯の表面では、エナメル質の主成分が溶け出す脱灰と、
それを回復する再石灰化が繰り返されている。
唾液に含まれるリン酸とカルシウムが再石灰化することで、
歯は硬くなり、虫歯になりにくいという仕組みだ。

大阪歯科大学の神原正樹・教授は、小学生を対象に、
リン酸化オリゴ糖カルシウムを配合したガムを1年間、
給食後にかんでもらった。
その結果、口の中の酸を中和して虫歯になりにくくする効果が認められた。

このガム「ポスカ」を販売するのは、江崎グリコ。
特定保健用食品に指定され、歯科医院で売っているガム
「ポスカム」と同様、リン酸化オリゴ糖カルシウムを含む。

同カルシウムを用いて処理した再石灰化部は、
単にミネラル量が回復しているわけでない。
江崎グリコ健康科学研究所の田中智子さんによると、
近年の研究で「健康な歯と同じ秩序だった結晶の並びと
同様に復元されていることが分かった」という。
解析したのは、物質を原子レベルで分析する大型放射光施設
「スプリング8」(兵庫県佐用町)だ。
この成果は、5月に英国で刊行された国際結晶学会の
専門学術誌でも紹介された。

食習慣啓発ソング作成 静岡の歯科衛生士有志

かんで楽しく、カムカム カムカム-。
静岡市内の歯科衛生士らで組織する有志グループがこのほど、
よくかんで食べる習慣を呼び掛ける啓発ソング「カムカム ハッピー」
を作成した。
収録したCD約500枚を市内の幼稚園や保育園に無料提供し、
園児らの食習慣改善を図る方針だ。

完成した啓発ソングは、市内を拠点に活動するバンド
「爆音戦隊スンプレンジャー」が有志グループから
依頼を受けて作詞、作曲した。
よくかんで食べることは心と体の健康につながると、
リズミカルに伝えている。

啓発を進めている有志グループは、
「COME COME(カムカム)キャンペーン推進委員会」(太田めぐみ代表)。
幼少期からよくかんで食べる習慣を身に付けてもらおうと、
保護者へも働き掛けていくという。
曲に合わせて振り付けた「カムカム体操」も作り、
CDジャケットで紹介している。

シティエフエム静岡「FM―Hi!」で月曜から金曜の午後0時半から放送している。


東北大など、虫歯に歯と同じ成分を吹き付ける治療装置を開発

東北大学とサンギ(東京都中央区、佐久間周治・社長)、
仙台ニコン(宮城県名取市、斎藤二郎・社長)などは、
虫歯で削った部分に歯と同じ成分の微粉末を
高速で吹き付けて治療する装置を開発した。
歯の治療に使うドリルと似た形状で手軽に扱える。
従来の治療法より虫歯の再発が抑えられると期待される。
粉末の成分を変えれば歯周病の予防にも利用できる。
3年後の商品化を目指し臨床実験に入る。

東北大の厨川常元・教授が研究する微粒子の定量噴射技術を応用した。
歯や骨を構成する成分のハイドロキシアパタイト(HAp)の微粒子を噴射し
室温、大気圧の状態で短時間に成膜できる。
精密な噴射制御が可能な電動型と、
簡易構造で低コスト化が可能なタイプの2機種を試作した。

従来は削った部分に樹脂や金属をそのまま接着するケースが多かった。
だが熱膨張係数や硬さが歯質と異なり、微量な組織液により
接着が阻害されてすき間が空くなどにより、
虫歯が再び起きるというリスクがある。

HApによる数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の厚膜を施すと、
そのリスクが抑えられると見られている。

虫歯治療以外にも、歯全体にHApやその他成分の膜を施して
虫歯や歯周病の予防に生かせると期待される。

噴射に適した粒径や硬度のHApを量産する技術や、
粒子内にフッ素を混ぜる方法も開発し、製品化にめどを付けた。
カートリッジ式で簡単に微粉末を充填(じゅうてん)できる。


嚥下障害抑える食品 食養の杜とやま 7月から本格生産

健康食品製造の食養の杜とやま(立山町蔵本新、松村文子・社長)は、
嚥下(えんげ)障害を抑える栄養機能食品「のどとおる」を商品化した。

7月から本格生産し、来年には経済産業省が認定する
農商工連携事業に申請する方針。

嚥下障害は病気や老化などで、飲食物の飲み込みが困難になる症状。
高齢化が進む中、嚥下障害に悩む人が増えている。

「のどとおる」は、のどの通りを滑らかにする効果があるという
レンコンの節、生薬「冬虫夏草」、白ネギなどを味噌やはちみつに混ぜた。
1日5~6グラムを、2、3回に分け食前になめる。
サンプルを試食した人には好評で、東京医科歯科大や富山大、
金沢大と連携し、科学的なデータも収集する。

1個300グラム入りで5,000円。
本年度は1日当たり約50個、3年後には300個の生産を目指す。

ナガセBC、だ液の働きサポートする歯みがき剤と洗口液

長瀬産業(本社=東京都中央区、長瀬洋・社長)の100%子会社
ナガセビューティケァ(本社=同、三瀬隆司・社長)は5月1日、
お口の乾燥感に着目し、だ液の働きをサポートする「オラコンティ」より、
歯みがき剤「同1」(100g1,500円〈税込〉)と
洗口液「同2」(450mL・1,500円〈同〉)を発売する。

だ液には、口内環境を1番良い状態に保つ役割があるため、
その量が減少することで起こるお口の中の乾燥感は、
口腔内のトラブルの原因になるという。
しかし、日常の生活習慣、嗜好品による影響に加え、
「きれいなだ液を流してしまう食事直後の過剰な歯みがき・うがいなどの
“間違った歯磨き習慣”が、お口の乾燥感を引き起こしてしまう」
ことが指摘されている。

オラコンティは、プラークコントロールのためのお口にやさしい
歯みがき剤を使用した起床直後と就寝前の歯みがきに、
pHバランスをサポートする日中の洗口液でのケアを加えることで、
自然な口腔内の潤いをサポートする。

ライオン販促策、石川遼プロ起用、ネットで歯磨き検定も。

ライオンは20日から、プロゴルファーの石川遼さんを起用し、
店頭やインターネット上で「ハミガキプリンスのライオン・オープン選手権!」
を開く。6月30日まで。
抽選で石川さんが選んだ炊飯器や電子レンジなどが当たるクイズを実施。
ネット上では歯磨きに関する検定試験も実施し、マスター級などの称号を贈る。

幅広い世代に人気の石川さんを起用した販促策で自社商品の販売増につなげる。

クイズに正解すると抽選でゴルフにちなんだ賞に応じて商品を贈る。
例えば、ホールインワン賞は炊飯器とお米のギフト券、
ドラゴン賞にはスチームオーブンレンジが当たる。

「ハミガキプリンスのライオン・オープン検定」は歯磨きに関する試験を実施し、
正解率に応じて「マスター級」から「ビギナー級」までの“歯磨きの実力”を判定する。

「日焼けのおかげ」浅尾美和“よい歯賞”

タレント中山秀征(41)とビーチバレーの浅尾美和(23)が
「第3回よい歯と食育大賞」を受賞し19日、都内で授賞式に出席した。
中山は「第1回(の受賞者)がペ・ヨンジュンさんと聞いて、
その重みを感じています」と白い歯をキラリ。
浅尾は「日焼けしているので、歯がより白く見えるのが得したんですかね」
と照れ笑いを浮かべた。
浅尾はこの日、フォトエッセー集「memories」の発売記念握手会を都内で行い、

「親しい人にしか見せない顔が出ています」とアピールした。

歯磨き定着指導 富山の歯科医アフリカへ

アフリカ西部のモーリタニアへの医療支援活動に、
済生会富山病院(富山市楠木)の河合宏一・歯科部長(61)
が派遣される。
19日に出発し、5月6日までの日程で現地を訪れ、
歯の診察や治療にあたるほか、小学校で子どもたちに歯磨きを指導する。
河合部長は「日本の歯科技術で現地の人の虫歯や痛みを治し、
喜んでもらいたい」と話している。

モーリタニアは国土の大半が砂漠の国で、
NPO法人セーブ・アフリカ(東京)が13年前から
ボランティアで医療支援などを続けている。
同国には日常的に砂糖入りの茶を飲む習慣があるほか、
最近は食料事情の変化で炭酸飲料やジュース、
菓子を食べる機会が増えている。
しかし歯磨きの習慣は定着していない。

河合部長はセーブ・アフリカのスタッフらとともに
砂漠奥地の村を巡回し、診察と治療にあたる。
小学校も訪問し、子どもたちに虫歯を防ぐ歯磨きの仕方を説明するほか、
歯磨きを継続させるために指導員の育成にも取り組む。

電気のない村では発電機を使うなど、限られた医療機器で
現地の事情に合った医療を提供する。

河合部長は「大人の歯は溶けているだろうし、
多くの人が歯痛で困っているはず。
歯磨きの習慣を定着させ、この国の虫歯を少しでも減らすため、
活動に励みたい」と意気込んでいる。

森永乳業など、ラクトフェリンの歯周病原因物質抑制を確認

森永乳業は、乳由来たん白質ラクトフェリンが歯周病の原因物質
バイオフィルムの形成を抑制・除去する機能を持っていることを
新潟大との共同研究で確認した。
2種の歯周病菌がつくる同フィルムに対して、
ラクトフェリンの作用を調べる実験で調べた。

ラクトフェリン1000分の8ミリグラムという低濃度でも
バイオフィルム形成を抑えることがわかり、
濃度を濃くするとより効果が向上した。
また、同濃度で同フィルムの量も減らした。

また、ラクトフェリンとシプロフロキサシンと併用すると、
同フィルムを取り除く効果が増強されたという。

同フィルムは細菌が増殖してつくる菌膜で、
免疫細胞や抗菌物質に抵抗性を示す。
ラクトフェリンは唾液1ミリリットル中に0・01ミリグラム程度含まれ、
口腔衛生環境を保持する役目をしている。

同社はラクトフェリンでこれまでにピロリ菌抑制効果などを示唆する
研究成果を得ている。