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2007年05月 アーカイブ

2007年05月15日

“法歯学”で児童虐待見抜く 虫歯多く未治療、変色など

 歯の鑑定で遺体の身元確認などを手助けする「法歯学」をめぐり、発覚しにくいとされる「児童虐待」を見抜く診察が注目されている。専門家らでつくる「日本法歯科医学会」も設立され、歯科医と捜査現場との新たな連携や研究の蓄積などによって、児童虐待の早期発見につながると期待されている。(伊藤真呂武)

 法歯学が認知されるようになったのは、520人が死亡した昭和60年の日航機墜落事故。遺体の損傷が激しく、身元の特定は難航したが、群馬県警に委託された法歯学者や民間の歯科医が歯型や治療痕の照合を行い、犠牲者の40%以上の身元確認にこぎつけた。

 墜落事故後、歯科医が警察の鑑定業務に協力する「警察歯科医」制度が全国に広まり、身元確認の事例が蓄積されてきた。また、平成16年のスマトラ島沖地震など国内外の大規模災害の現場に歯科医が派遣されるケースも増え、派遣業務に対応する学会の設立を求める声が上がっていた。

 一方、歯科医の重要な役割として近年、注目されているのが児童虐待の早期発見だ。

 口の周りが切れたり、歯が欠けるといった外見的特徴のほか、虫歯でないのに歯が変色していれば、過去に殴られるなど強い衝撃が加えられた可能性が疑われるという。

 東京都歯科医師会が14年度に、虐待を受けた12歳以下の170人を対象に歯の状態を調査したところ、虐待児童は一般児童より虫歯が多く、未治療の傾向が見られた。

 調査によると、6歳未満の虐待児童の47.6%に虫歯があり、都内平均20.9%の2倍以上。虫歯の数は都内平均0.9本の3倍以上の約3本で、未治療は約半数にのぼった。特にネグレクト(養育放棄)の児童は、ほかの児童と比べて虫歯所有率は約8ポイント、本数は約2本、未治療の虫歯所有率は約7ポイント高かった。

 身体的な児童虐待は服を脱がせないと発見が難しい場合もあるが、12歳以下の児童は、自治体や小学校で定期的に行われる歯科健診で早期発見が期待されている。

2007年05月28日

平成19年度「歯の衛生週間」の実施

1. 歯の衛生週間について
「歯の衛生週間」は、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会が主催して毎年6月4日から10日まで行っています。その目的は、歯の衛生に関する正しい知識を普及するとともに、歯科疾患の予防の徹底を図り、あわせてその早期発見、早期治療を励行することにより、国民の健康を増進することです。・・・実施要領
平成19年度「歯の衛生週間」の実施について
「歯の衛生週間」の前身は、昭和3年に日本歯科医師会が6月4日を「ムシ歯予防デー」として、口腔衛生の普及を行ったことに端を発しています。その後、昭和33年に、「歯の衛生週間」として現在の形で、行うようになりました。

平成17年歯科疾患実態調査結果によると、歯科保健に対する関心の高まりや、歯科医師等による歯科疾患の予防と歯の保存治療への取り組みによる成果により、8020達成者(80歳で20本以上、自分の歯を持つ者)が増加する等、わが国の歯科保健の状況は向上しています。しかし、80歳における一人平均現在歯数は約10本であり、今後、地域や歯科医師会なども連携して、国民自らが、それぞれの立場に応じた、生涯を通じた歯科保健対策を進めていく必要があります。
内閣官房長官主宰の「新健康フロンティア戦略賢人会議」においてとりまとめられた「新健康フロンティア戦略」においても、今後、国民自らが取り組んでいくべき9つの分野の1つに歯の健康づくり(歯の健康力)が入っています。


本年度の標語
「ずっとずっと いっしょがいいな 自分の歯」

実施期間
平成19年6月4日(月)~同年6月10日(日)までとする。

2007年05月31日

ラクトフェリン等の歯周病、原因菌への抗菌活性を確認

乳由来の蛋白質「ラクトフェリン」と、ラクトフェリン由来の抗菌ペプチド「ラクトフェリシン」に、歯周病の原因菌の発育を抑制する作用があることを確認した。新潟大学大学院医歯学総合研究科と行ってきた共同研究による成果で、研究結果については、先に東京で開かれた日本農芸化学会年次大会で発表された。
 昨年、新潟大学との共同研究によるヒト試験で、ラクトフェリン入りトローチ錠の摂取により、歯周病の原因菌プラボテラ・インターメディアの菌数が減少することを明らかにしているが、今回は試験管内でラクトフェリンとラクトフェリシンが直接、歯周病菌を抑制するかどうかを検証した。
 プラボテラ・インターメディア(ATCC25611株)を対象菌に、5時間または8時間培養後の歯周病菌の発育量を測定した。菌数107/mLのプラボテラ・インターメディアを8時間培養すると、8mg/mLのラクトフェリンまたは0・4mg/mLのラクトフェリシンの存在下で、発育量が抑制されることが示された。また菌数104/mLのプラボテラ・インターメディアを5時間培養すると、0・13mg/mLの低濃度のラクトフェリンでも発育を抑制するなど、歯周病菌に対しての直接的な抗菌活性が明らかとなったとしている

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