乳由来の蛋白質「ラクトフェリン」と、ラクトフェリン由来の抗菌ペプチド「ラクトフェリシン」に、歯周病の原因菌の発育を抑制する作用があることを確認した。新潟大学大学院医歯学総合研究科と行ってきた共同研究による成果で、研究結果については、先に東京で開かれた日本農芸化学会年次大会で発表された。
昨年、新潟大学との共同研究によるヒト試験で、ラクトフェリン入りトローチ錠の摂取により、歯周病の原因菌プラボテラ・インターメディアの菌数が減少することを明らかにしているが、今回は試験管内でラクトフェリンとラクトフェリシンが直接、歯周病菌を抑制するかどうかを検証した。
プラボテラ・インターメディア(ATCC25611株)を対象菌に、5時間または8時間培養後の歯周病菌の発育量を測定した。菌数107/mLのプラボテラ・インターメディアを8時間培養すると、8mg/mLのラクトフェリンまたは0・4mg/mLのラクトフェリシンの存在下で、発育量が抑制されることが示された。また菌数104/mLのプラボテラ・インターメディアを5時間培養すると、0・13mg/mLの低濃度のラクトフェリンでも発育を抑制するなど、歯周病菌に対しての直接的な抗菌活性が明らかとなったとしている