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2007年06月 アーカイブ

2007年06月05日

フッ素で虫歯最小県

12歳児の虫歯が7年連続で全国一少ない新潟県で、昨年、1人あたりの平均本数が0.99本と、ついに1本を切った。「悲願達成」の背景には、県や歯科医師が続けてきた予防対策がある。そのきっかけは、山あいの小学校で37年前に始まった取り組みだった。

■平均1本以下 弥彦小、37年洗口指導

 弥彦村立弥彦小では金曜の朝、教室の教卓に紙コップが並べられる。クラスの「フッ素係」が水溶液をつぎ、合図とともに一斉に口に含む。ブクブクブクと1分間。1970年に全国で初めてフッ素うがいを採り入れてから続く光景だ。

 学校歯科医として招かれた新潟大学歯学部の境脩・助教授(当時)が、乳歯の虫歯が多いのを知って、フッ素洗口を提案したのが始まりだ。歯のエナメル質にフッ素が取り込まれることで虫歯への抵抗力が強まり、歯が丈夫になるという学説に基づく。

 その後、歯肉炎予防、歯磨き指導に加え、83年には保健室内に設置した歯科診療所で治療や虫歯になりやすい歯を覆う処置も開始。70年に1人平均2.27本あった虫歯は、今年0.04本にまで減った。

 6年の藤原良太君は「毎日甘いもの食べるけど、歯磨きもしてるから虫歯なんてない」。清野博校長は「健康への影響を気にする声もないではなかったが、こうして結果が出ている。今では他県も含め、年40回くらい視察が来ます」と話す。

 県も75年にフッ素洗口の補助制度をつくった。その後、県歯科医師会とともに洗口の普及や検診で虫歯になりそうな子に通院を勧めたり、歯科医師や自治体職員、学校関係者による「子どもの歯を守る会」を立ち上げたりしてきた。全県では、保育園、幼稚園、小・中学校の洗口実施率は44.8%になった。

受動喫煙 煙吸うだけで歯茎黒く

愛知学院大歯学部(名古屋市千種区)の稲垣幸司助教授(48)(歯周病学)が、歯並びの矯正治療などで付属病院を訪れる子供たちの中に、時々「歯茎が黒ずんでいる子」がいるのを不思議に思ったのは、1999年ごろのことだった。

 間もなく、他人のたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」が続くと、歯周病になる危険性が高くなるという研究結果が、海外で発表された。さらに、「子供の歯茎の黒ずみは、受動喫煙によってメラニン色素が沈着して起こる」という報告が出た。

そこで、数年間をかけて、同学部などで5歳から26歳の53人を対象に調査したところ、同居家族に喫煙者がいる場合、吸う人がいない子供と比べ、色素沈着が多く見られることが判明した。また、沈着が起きる割合は、受動喫煙が原因で発症するぜんそくやアレルギー疾患の割合より高かった。

 これらの結果は先月、松山市で開かれた日本禁煙学会でも報告され、注目を集めた。稲垣助教授は「たばこを吸わない子供にまで、大きな影響を及ぼすことを痛感した」と話す。

 喫煙そのものも、口腔(こうくう)内の健康を大きく損ねる。例えば、喫煙者が虫歯になる率は吸わない人の2倍、歯周病になる率は2~8倍にも上るとされる。
理由は、喫煙直後に唾液(だえき)腺や歯茎が貧血状態になり、唾液が出なくなるためだ。カルシウムやミネラルといった歯を保護する成分を含む唾液が減れば、歯がもろくなったり、歯茎の免疫力が衰えたりし、歯周病などの危険性が増すのだ。

たばこが原因の色素沈着や歯周病などは、禁煙することで症状は改善される。しかし、受動喫煙による色素沈着はなかなか回復しない例もあり、一度受けた打撃は深刻だ。

2007年06月09日

歯科衛生士の“卵”がコツ伝授 中区の幼稚園

浜松市中区鴨江の浜松歯科衛生士専門学校の生徒が4日、教育実習の一環で同市中区相生町の相生幼稚園を訪れ、園児88人に正しい歯磨きの仕方を“伝授”した。
 白衣姿で登場した生徒15人は5月に戴帽式を終えたばかり。「私たちは歯医者さんにいる“看護師さん”」と歯科衛生士の仕事内容を説明した後、歯の模型を使って歯ブラシの持ち方や前歯、奥歯それぞれの磨き方を教えた。
 園児たちは歯垢(しこう)部分が赤く染まる特殊な染液を使い、磨き残しを鏡で確認しながら「シャカシャカ」と声を上げて楽しく歯磨きした。

2007年06月12日

特集ホワイトニング:海外調査レポート

ある女性がスターバックスコーヒーでストローを使ってコーヒーを飲んでいる。これは女性がどれほど白い歯を維持したいかを物語る姿である。ストローを要求され怪訝な顔をするボーイに彼女は次のように説明した。
「いままで6週間毎晩漂白トレーを装着しています。かかりつけの歯医者さんはコーヒー、紅茶、コーラは歯を黒くするといいました。」
 この女性ばかりでなく、ホワイトニングに関する調査回答者の95%が自宅で歯のホワイトニング剤を使用しているという(表1「ホワイトニング及び漂白の実施回数」参照)。DPR(デンタル・プロダクト・レポート)の編集・リサーチ部門が2000年2月に実施した調査に回答した米国の医師の5分の2が、月に2,3人の患者にホワイトニング剤を処方しているという。また別の22%の医師は、6から10人の患者に処方していると回答した。これが平均値であるとすれば、アメリカの一般開業医が抱える530000人の患者は毎月医師の指示によって自宅で漂白プログラムを実行していることになる。  回答者の3分の2以上が、自宅でホワイトニング剤を使用している患者の数は過去2年で増えているという(表2「漂白剤使用の増減」参照)。またこの調査から、これらの漂白サービスを要求したり、受診しているのが女性で、また40歳以下の女性が40歳を越える女性に比べて需要が少し多いことがわかる(表3「ホワイトニング・漂白サービスにおける患者のプロファイル」を参照)
 おもしろいことに、調査結果をみるとサービスの実施率は要求率を少し下回っているだけである。言い換えると、歯の漂白を望んでいる患者の大部分が実際実行していることがわかる。ホワイトニングだけが美容面での問題を解決する唯一の手段ではないが、歯の色に不満を持つ患者にとって非常に魅力的な選択肢でことは事実である。  回答者の10分の9が、患者の半分以上が自宅でのホワイトニング手順を守っているという(表4「自宅での漂白実行率」参照)。また実際、回答者の75%あるいはそれ以上の患者が指示を守っていると述べている。指示を守らない患者はセンシティビティ(過敏性)を第一の理由として挙げている。調査の回答者によると、指示を守らない2番目の理由は、モチベーションの欠如である。これらの患者の18%だけが“効果が不十分”であることを挙げ、2%が、センシティビティよりむしろ患者の身体面に影響を与えることを理由にしている。ある患者は所要時間が経過する前に、結果に満足したのでトレーを装着するのをやめたという報告もあった。  メーカーはホワイトニングプロセスにおける患者の不快感を改善するために努力を重ねている。とりわけ、センシティビティの改善やトレーのデザイン改良に重点を置いている。さらに回答者の5分の4は、研究所のサポートなしで自分たちの診療所でトレーを製作していると述べている(表5「漂白トレーについて」)これは不思議なことではない。というのもトレーの製造プロセスをマスターすることは容易であり、必要な器材も安価である。しかし、トレーを自作している医師の大部分は、適切なトレーのデザインと心地よいフィット感がホワイトニング成功の秘訣であり、これによって患者が満足することを認識している。
 これらの努力によって、患者の多くがホワイトニングに関する医師の指示をきちん守るわけであるが、それだけが理由ではない。患者はより白い歯を切望し、少々の不快感や不便を喜んで我慢しているのである。回答者の多くは、特定のホワイトニング関連製品を使用し、3分の2以上(69%)は製品1種類だけを提供しているという(表6「診療所が提供するホワイトニング製品の種類」参照)。さらに、自宅用漂白剤を提供してい回答者の多くは、濃度15%の漂白剤または、10%の漂白剤を勧めている(前者を45%、後者を32%の回答者が推薦)(表7「自宅用漂白剤濃度」参照)。回答者の8%が濃度を組み合わせて使用しており(高濃度のもので漂白を開始)、ホワイトニングプロセスを活性化している(この調査では、使用した漂白剤のタイプ(カルバミド過酸化物、水素過酸化物等)に関する質問を設けていない)。  ホワイトニングは人気を博しつつあるが、自宅での処方に比べて診療所でのホワイトニングはそれほど一般的ではない。患者にとって診療所でのホワイトニングプロセスのほうが、便利で短時間で済むが、このメリットよりもずっと高コストであることが問題にされている。ホワイトニングは保険外治療であり、経費がホワイトニングを始めるかどうかの決め手となる。回答者の43%は、診療所でホワイトニングサービスを提供できると述べている(表8「診療所におけるホワイトニングの実態」参照)。これらの医師の多くは、従来治療または、光活性化治療(通常プラズマによるシステムを使用)を採用している。また6%の医師は、レーザーによるシステムを採用している。
 おもしろいことに、診療所の職員や助手のほうが医師よりホワイトニングに興味をもっていることもわかった。回答者の57%が自分自身の歯を漂白しており、80%がスタッフの歯のホワイトニングを指導・管理している(表9「歯科診療所スタッフとホワイトニング」参照)。また、スタッフの10分の9が結果に満足している。 大多数の開業医はプロの指導によるホワイトニング・サービスの需要は増大すると予測している。回答者の75%は、今後患者がこのサービスを要求すると考えている。このサービスが何故増大すると考えるのか尋ねると、“広告”、“意識の喚起”、“ベビーブーマー”、“エコノミー”等の単語が繰り返される。
 また、メディアがより白い歯への要望を増大させている。つまり、直接的にはホワイトニング製品を宣伝することで、間接的には標準的な美的感覚からみると桁外れに歯の白いモデルや有名人を取り上げることで、注目を集めようとしているのである。 この見通しに否定的な回答者の一部は、歯のホワイトニングは“一時的なはやり”であり、効果は必ずしも継続せず、ホワイトニングを繰り返さなければならないことを患者がいったん認識すれば、興味も薄れていくと予測している。しかし、このような声は非常に少数である。新プロセスが次々と紹介され、美容歯科になじみのなかったメーカーがホワイトニング製品を導入しつつある。この調査結果が正しいならば、これらの企業が開発したホワイトニング製品が常に市場に受け入れられる状態にあるといえる。

2007年06月15日

中国から輸入された練り歯磨きから有害化学物質

厚生労働省は15日、中国から輸入された練り歯磨きから有害化学物質「ジエチレングリコール」が検出されたと発表した。微量で人体に危険はないという。健康被害の報告もないが、業者は15日から自主回収を始めた。
 この練り歯磨きはJTB商事(東京都豊島区)の「Cool・White」「Js´BEAU―FRE」と昭和刷子(愛媛県内子町)の「BEAU―FRE」。両社が中国の化粧品会社に05年4月から委託製造させた。1カ月で100万本以上販売されており、国内の約1000ホテル・旅館で使われているという。一般には販売されていない。
 同物質に関しては米食品医薬品局(FDA)が今月1日、練り歯磨きから検出したとして中国製歯磨きを輸入・使用しないよう警告していた。

★ジエチレングリコール
エチレングリコール(HOCH2CH2OH)2分子が脱水縮合したHOCH2CH2OCH2CH2OHの化学構造式で示される水溶性の無色無臭の粘稠な吸湿性液体で、甘味があります。医薬品原料、食品添加物としての使用が認められている国はありません。工業用溶剤、ブレーキ液、不凍液、燃料添加剤などさまざまな用途に用いられています。中毒例の多くは経口摂取によるものであり、中毒症状は吐き気、嘔吐、頭痛、下痢、腹痛で、大量のジエチレングリコールに暴露されると腎臓、心臓、神経系に影響を及ぼします。ヒトに対する経口致死量(LD50)は1000mg/kg体重です(医歯薬出版㈱産業中毒便覧増補版pp775参照)。

名前のよく似た化合物にプロピレングリコール(HOCH2CH2CH2OH)がありますが、これは食品衛生法で使用が認められている食品添加物です。生めん、いか薫製品に2.0%以下、ギョウザ・シュウマイ・ワンタン・春巻きの皮に1.2%、その他の食品に0.60%以下の使用基準があります。静菌効果や保湿効果を期待して食品に添加されます。

2007年06月25日

「入れ歯の輸入認めるな」歯科技工士80人、国を提訴へ

2007年06月22日

 中国など海外で安く作られた入れ歯の輸入を厚生労働省が認めているのは問題だとして、歯科技工士80人が22日、国を相手に計1億3600万円の損害賠償請求訴訟を東京地裁に起こした。診療報酬が低いため、歯科医が義歯類の作製代の大幅な値引きを求めてきたり、海外業者に委託したりしているため、廃業した技工士が増えているという。

 提訴したのは「訴訟を起こして歯科技工士を守る会」(東京)の脇本征男代表(64)ら全国の技工士たち。

 歯科技工士法では、義歯類を作れるのは歯科医と、国の免許を得た専門職の技工士だけ。違反者には刑罰があり、材料も指定されている。ところが近年、日本人患者の義歯類を中国などで作らせるあっせん業者が出て、かなりの歯科医が利用するようになった。

 脇本さんらは何度も「海外なら無資格者が作ってもよいのか」「粗悪品や有害物質を検査しなくてよいのか」と厚生労働省に実態調査や規制を求めてきた。

 しかし、同省は05年9月、各都道府県に対し、「歯科医が患者に十分、情報を提供し、同意を得ればよい」と歯科保健課長通達を出した。

 このため、訴状では、国は歯科技工士法に違反し、歯科技工士制度の根幹をゆるがしているなどと指摘、歯科技工士としての地位保全と損害賠償を求めた。

国外作成の補綴物は保険対象外

政府は22日、国外で作成された歯科用補綴物について
「質が一律に担保されていないため医療保険の対象とするのは困難」
とする答弁書を決定した。

また、欧米など国外の歯科医師が発注した補綴物を
日本で作成する場合は、国内の歯科医師が発注した時と同様に、
作成者が歯科医師や歯科技工士でなければ歯科技工士法の
規定に違反するとした。

仙石由人衆院議員(民主)の質問に答えたもの。

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