「若い女性の歯のかみ合わせが悪くなり、上あごの歯の退化が進んでいる」。
鶴見大短大歯科衛生科(横浜市鶴見区)の学生の卒業論文で、
女子大生たちの歯のこんな実態が明らかになった。
指導した後藤仁敏教授は「柔らかい食物が主流になり、
上あごの咬(か)む力が弱くなっているのが主因。
幼児期によく咬む習慣をつけることが大事だ」と警告している。
3月卒業の6人が3年間の研究をまとめた。
20歳前後の級友女性40人を対象に歯型を採り、アンケートした。
40人の永久歯1129本を調べた結果、歯数は人類の基本の
32本(親知らずを含む)はわずか5人で、最少で24本。
平均28.2本は06年度より0.5本減少していた。
また、かみ合わせは正常は45%で、上あごが突き出している人が
35%で年々増加傾向。歯列不整は60%だった。
さらに「咬む力」については
(1)上顎側切歯の矮小化が27.5%で、咬む力の退化傾向が顕著
(2)一番奥の第3大臼歯(親知らず)だけでなく、その前の第2臼歯でも
退化傾向が上あごで目立つ
ことが判明した。
05、06年度に続く歯に関する卒論の第3弾。
磯川さんは「先輩に続き、現代女性の歯の特徴を調べた。
正常と思っていた歯でも、退化や異常が多いと分かり、驚いた」と話す。
後藤教授は「歯に関心の高い学生たちでさえこの数字だから、
一般女性の退化傾向はさらに進んでいるだろう。
今年度も調査し、約160人の症例で学会に発表したい」と意欲を示す。