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2008年06月 アーカイブ

2008年06月17日

「歯周病、がんのリスクが高まる可能性」

歯周病によりがんのリスクが高まる可能性がある
との研究結果が27日明らかになった。
インペリアル・カレッジ・ロンドンのドミニク・ミショー博士らが
専門誌に発表した。

歯周病歴のある男性医療専門家を対象にした長期研究で、
がんを患う可能性が全体的に14%高いことが判明した。
論文では「喫煙その他のリスク要因を考慮した上でも、
歯周病は肺や腎臓、すい臓、血液のがんのリスク増大と
大きな関連性があった」としている。

これまでの研究では、歯周病で心臓病や糖尿病の発生リスクが
高まる可能性が示されていた。

「『めざせ! 元気なお口 ! 元気なカラダ!』をテーマに学童歯みがき大会 」

「めざせ! 元気なお口 ! 元気なカラダ!」をテーマに、
“第65回学童歯みがき大会”が6月4日、東京・両国の国技館で開かれた。
約1,100名の児童と約1,000名の歯科衛生士専門学校の学生が参加した。

児童1人ひとりが歯科衛生士専門学校の生徒とマンツーマンとなり、
歯と口の健康の大切さを学んだ。
また、在校参加の児童に対しては、インターネットで会場の模様を同時配信した。

最初に東京都学校保健会の櫻井善忠副会長が挨拶し、
「今回は日本相撲協会の協力もいただき、アトラクションで
大相撲歯みがき大会場所で大山親方はじめ力士の方と遊んでいただく。
東京都では子どもの生活習慣確立プロジェクトを展開している。
スローガンは早寝、早起き、朝ご飯、運動である。
朝ご飯のあとは歯みがき習慣であるので、みなさん覚えておいてほしい」
と述べた。

このあと、参加校代表が歯と口の健康に関する標語を掲げた
プラカードを手に入場行進し、壇上に勢ぞろいし参加校名が紹介された。

歯の衛生講話では、生活のリズムの大切さや朝ご飯と脳の関係、
よく噛むと栄養になる、おやつは1日1回にする、食後は必ず歯をみがくこと
などの話があった。
歯の正しいみがき方や自分自身の課題を紙に書き、その解決方や
課題に取組む意味、姿勢などについて学んだ。

アトラクショ大相撲歯みがき大会場所では、大山親方が相撲の基本や
実際の相撲取組みを力士たちに実演させて解説した。
児童4人対力士の相撲などもあり会場は児童たちの喜びで盛り上がった。
最後に歯みがき宣言を地元の墨田区立外出小学校の代表児童が行った。

ものを噛むチューイング動作で脳の作業記憶向上

放射線医学総合研究所の分子イメージング研究センター・
先端生体計測研究グループ・機能融合研究チームの
平野好幸研究員らは、神奈川歯科大学の小野塚実教授らとの
共同研究により、ものを噛む“チューイング”動作が脳に刺激を与え、
得た情報を一時的に保つ「作業記憶」の向上を
もたらす効果があることを明らかにした。
このようなチューイング効果の計測に成功したのは
世界でも初めてのこと。
ニューロサイエンス・レターズ誌に掲載された。

疫学研究および認知心理学研究ではチューイングが、
認知や注意を増強させるという研究が行われているが、
増強されているのが記憶なのか注意なのか、
記憶の中でも作業記憶か即時記憶なのかなどはまだ不明瞭であり、
論議の段階のままとなっていた。

同研究グループはチューイングが脳にもたらす影響を解明するために、
チューイング前後に作業記憶のテストを行った際の脳活動の変化を、
ボランティアの協力のもと、脳の血流量などの変化する領域を
画像化する機能的MRIを用いて計測した。

その結果、チューイングは集中力を増強させるだけではなく、
脳の背外側前頭前皮質の活動に影響を及ぼし
作業の正解率を回復させる効果があることがわかった。
今回の成果によって、“チューイング”が認知機能に与える影響を
解明する糸口になることが期待される。

ものを噛む“チューイング”動作が動物実験により、
空間記憶に影響をもたらしていることはすでに知られている。
最近研究が進み、このチューイングが人の認知成績や
注意を増強する効果があることなどが明らかとなってきた。

また、ポジトロン断層撮影法を使った脳の機能診断が進み、
チューイングによって脳の活性する部位が明らかとなり、
fMRIを使った研究では頭頂前頭関連にチューイング効果が
確認されるようにもなってきた。
小野塚教授らはfMRIを利用して、この現象の解明に挑戦、
大脳の前頭前野を含む脳の多様な部位を活性化させることを
見いだしてきた。

虫歯菌溶かす酵素で新事業

広島大発ベンチャー企業のツーセル(広島市南区)は、虫歯の原因菌(虫歯菌)
だけを溶かす新発見の酵素を活用したビジネスに乗り出す。
すでに世界10カ国で特許を申請。
使用権を家庭用品や食品のメーカーに販売し、歯磨き粉やガムに混入して
虫歯予防補助剤としての商品化につなげる。

酵素は、広島大大学院医歯薬学総合研究科の菅井基行教授(細菌学)の
グループが2004年、世界で初めて発見した。
口内にあるサリバリウス菌などの「善玉菌」を残したまま、
ミュータンス菌などの虫歯菌だけを溶かす性質を持つ。
菅井教授らは遺伝子情報も解明し、06年にツーセルへ
販売・使用権を譲渡した。
これまでの研究で、酵素入りの水を与えたラットは
通常の水を飲ませたラットに比べ、口内の虫歯菌が激減。
20分の1のレベルまで虫歯菌数が減り、完全に死滅したケースも確認したという。

ツーセルは、酵素の使用権を販売して商品化してもらうビジネスモデルを想定し、
日本や欧米など10カ国で特許を申請。
今年1月、オーストラリアで初の特許を取得した。
13年の商品化を目指している。

2008年06月23日

妊娠と歯の喪失との関連性がデータで明らかに

「子どもを産むたびに歯を1本失う」という古くからの言い伝えは、ある点では事実のようだ。女性が子どもを多く産めば産むほど、歯を多く失う傾向が高まることが米国の研究で明らかになった。

 米ニューヨーク大学疫学助教授のStefanie Russell博士は、第3回米国民健康栄養調査(NHANES III)で1回以上の妊娠を報告した18~64歳の女性2,635人のデータを検討。その結果、大規模で不均質(heterogeneous)なサンプルにおいて、妊娠と歯の喪失との関連性が、すべての社会経済的レベルの女性に認められることが明らかになった。

 同氏は、妊娠および出産に伴う、下記のような生物学的および行動上の特定な変化が、歯を失う原因ではないかと考えている。

・妊娠は女性の歯肉炎(歯茎の炎症)の発生傾向を高める。妊娠を繰り返すほど、歯肉炎発生の頻度が高くなり、歯を失う原因となる。
・子どもを産むことによる経済的懸念から、歯科治療のタイミングが遅れる。
・子どもの世話のために、自分の歯科衛生に費やす時間が減少する。

 Russell氏は「妊娠と歯の喪失との特異的な理由に関してはさらなる研究が必要だが、複数の子どもを持つ女性は、口腔衛生に特に気を配るべきだろう。社会全体としては、子どもがいる女性は歯科治療を受けるのが大変だという理解を深めることが重要。歯科医に行く時間を与えるなど、簡単なことで構わないので、彼女らをサポートすべきである」と述べている。

小学生が気にするもの 「むし歯」より「歯並び」

「小学生が自分の歯や口で最も気にしているのは
むし歯や歯周病ではなく、歯並び」
ライオン(東京都墨田区、藤重慶社長)らが行ったアンケート調査で分かった。

調査は同社とライオン歯科衛生研究所(高橋達直理事長)が、
4日に東京・両国で行われた「学童歯みがき大会」に参加した
小学生1118人に行ったもの。

歯の健康に自信があるかとの問いでは「ある」24%、「ない」20%、
「どちらでもない」56%だった。

自分の歯や口で気にしている点は「歯並び」が44%で最も多く、
次いで「むし歯」30%、「歯の汚れ」28%、「歯の色」27%など
審美的要素が上位を占めた。
一方、「歯ぐきの色」「歯ぐきの病気」「歯ぐきの形」など
歯周病にかかわる項目はそれぞれ7%、6%、4%と低かった。

歯みがきの習慣については朝食後に「毎日磨く」と答えた割合は
男子60%、女子70%。
夕食後・就寝前に「毎日磨く」と答えた割合も男子79%、
女子85%と女子の方が多かった。

また、一日の生活行動については「朝は決まった時間に毎日起きる」
が45%、「朝は自分で毎日起きる」が44%、
「朝食を毎日食べる」は91%だった。

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