広島大発ベンチャー企業のツーセル(広島市南区)は、虫歯の原因菌(虫歯菌)
だけを溶かす新発見の酵素を活用したビジネスに乗り出す。
すでに世界10カ国で特許を申請。
使用権を家庭用品や食品のメーカーに販売し、歯磨き粉やガムに混入して
虫歯予防補助剤としての商品化につなげる。
酵素は、広島大大学院医歯薬学総合研究科の菅井基行教授(細菌学)の
グループが2004年、世界で初めて発見した。
口内にあるサリバリウス菌などの「善玉菌」を残したまま、
ミュータンス菌などの虫歯菌だけを溶かす性質を持つ。
菅井教授らは遺伝子情報も解明し、06年にツーセルへ
販売・使用権を譲渡した。
これまでの研究で、酵素入りの水を与えたラットは
通常の水を飲ませたラットに比べ、口内の虫歯菌が激減。
20分の1のレベルまで虫歯菌数が減り、完全に死滅したケースも確認したという。
ツーセルは、酵素の使用権を販売して商品化してもらうビジネスモデルを想定し、
日本や欧米など10カ国で特許を申請。
今年1月、オーストラリアで初の特許を取得した。
13年の商品化を目指している。