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2009年01月 アーカイブ

2009年01月25日

フッ化物洗口実施率で愛知県が全国第1位

NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議(境脩会長)は
2年毎に全国の施設でのフッ化物洗口実態調査を行っている。
8020推進財団とWHO口腔保健協力センターが協力しているが
前回の2006年調査と比べ施設数は+25%(5,131→6,434)で
1,303施設の増加であった。
また、実施人数は+37%(491,334→672,794)で
181,460人の増加であり、増加傾向は加速している。
同会議では、フッ化物洗口が国民の健康施策として定着しているとする。

地域別では、北海道、秋田、栃木、富山、岐阜、愛知、京都、兵庫、
熊本、山口、佐賀、沖縄各県で顕著な増加がみられた。

市町村単位では、全国1,806市町村の35.2%の635市町村で実施され
フッ化物洗口の全国的な広がりをみたとする。

これまでの実施小学校をみると、実施人口で過去は新潟県が
常に全国第1位の実施率であったが今年度は愛知県が
全国第1位となった。
なお、小・中学校での実施率は7%であり、保育所・幼稚園の
11%に比べると低く、学校での実施率の向上が課題となっている。

1位:愛知県92,650人
2位:新潟県83,221人
3位:佐賀県52,975人

45位:大阪府371人
46位:東京都209人
47位:徳島県114人

餅などによる窒息時の対処法、日歯が発表

毎年、正月に餅などで窒息死する人や
蒟蒻ゼリーによる窒息事故が起きている。
こうしたことを踏まえ日本歯科医師会(大久保満男会長)は
「窒息時の対処法」を発表した。
18日の会見で発表したもの。

対処法はA4サイズの用紙1枚に、乳幼児、小児・成人の
窒息した際の対処手順などが記載されている。
また、窒息状態にならないよう、食べる際は、
一口の量を無理なく食べられる量にすることや、
いつも以上に多く噛むことなど注意を呼びかけたものになっている。

対処法の用紙は会員に配布する他、
日歯のホームページに掲載する。
また、関係団体にも送ることを検討している。

http://www.jda.or.jp/about/text/chissoku.pdf

歯周病シンポに400人 糖尿病との関連などテーマに

歯周病と糖尿病の予防を目指す「なくそう減らそう歯周病」シンポジウム
(日本歯科医師会、毎日新聞社共催)が13日、
東京都渋谷区の津田ホールで開かれた。

歯周病と糖尿病は関連が深いことが分かってきた。
清野裕・日本糖尿病協会理事長と野口俊英・愛知学院大歯学部長が
講演した後、大久保満男・日本歯科医師会会長を交えて
「歯のケアから考える健康維持」をテーマに討論。
会場には約400人が集まり、熱心に聴き入っていた。

シンポジウムの詳報は09年1月中旬の毎日新聞に掲載される。

山田養蜂場など、ハチミツの歯石予防効果確認

山田養蜂場は、福岡医療短期大学の日高三郎教授と共同で、
ハチミツに歯石予防効果があることを業界で初めて確認した。
ハチミツは歯周病や口腔潰瘍などで抗ウイルス作用があることは
知られていたが、歯石予防効果についてはこれまで報告がなかった。
ハチミツが抗石灰化作用を有することが明らかとなり、
ハミガキや洗口剤に配合する抗歯石剤としての可能性が示された。
この成果は歯周病研究の学会誌である
「Journal of Periodontal Research」の8月号に掲載された。

試験では、日高教授が独自に考案したpH低落法を用い、
世界各国のハチミツの歯石予防効果について検討した。
pH低落法とは、歯石が形成または抑制される反応に近い状態を
試験管内で再現し、その歯石形成抑制の程度を、
歯石を構成するリン酸カルシウム形成(とくにハイドロキシアパタイト)速度を
カルシウム消費量で数値化する方法。比較対照として
代表的な抗歯石剤であるエチドロン酸を用いた。

試験したハチミツのうち、10種類
(甘露、ローズマリー、ペーターソンカース、ユーカリ、ラズベリー、
ベニバナ、ペパーミント、コーヒー、レンゲ、百花)
のハチミツでHAPの形成を遅らせる傾向が見られた。
その程度は、抗歯石剤として歯みがきに使用されている
エチドロン酸と同等の歯石予防効果を持ち、
それらハチミツはハミガキやマウスウオッシュの素材となる
可能性が示された。
また、ハチミツに含まれる糖の影響を確認したところ、
無定形リン酸カルシウムやHAPの形成にまったく影響がみられなかった。

さらに、ハチミツの色と歯石形成抑制力に相関関係が示唆された。
黄味を帯びて透明なハチミツはHAP形成反応に対する抑制力が弱く、
濃い黄色のハチミツは中間程度、暗色や褐色のハチミツは
強いという傾向を示した。
ハチミツの着色物質にフラボノイドが含まれていることから、
フラボノイドが抑制力の主要な原因物質のひとつだと考えられた。

また、ハチミツがHAP形成を抑制するメカニズムは、
ハチミツ成分中の有機酸がカルシウムイオンを取り込み、
リン酸カルシウムの形成を抑制することによることが予測された。

東北大学、高い骨再生促進作用を持つ人工合成骨補填材の開発に成功

東北大学大学院歯学研究科の鈴木治教授(顎口腔機能創建学分野)は、
同大学大学院医学系研究科井樋栄二教授(整形外科学分野)、
同大学院医学系研究科博士課程4年宮武尚央らと共同で、
高い骨再生促進作用を有する人工合成の骨補填材、
「低結晶性リン酸オクタカルシウム」の開発に成功した。
骨の腫瘍摘出後における骨欠損等、骨の移植が必要とされる患者への
適用が期待される。
本研究成果は、英国科学雑誌「Biomaterials(バイオマテリアルズ)」の

オンライン速報版で公開された。

OCPは、生体の骨の無機成分、ヒドロキシアパタイト結晶と同様に
カルシウム、リン酸、水等から成る結晶であり、
Hapの前駆体に位置づけられる物質。
従来から人工骨として用いられる素材である合成のHapと比べ、
OCPは顆粒状において、高い骨形成能、新生骨との置換能を示し、
また骨芽細胞を活性化する作用を持つことが、
これまでの研究から明らかになっている。
今回、新規に合成に成功した「低結晶性OCP」は、
動物実験レベルながら、従来のOCPと比べ、注目する領域において、
平均1.69倍の骨形成能を示す。
OCPを物質科学的に改質してカルシウムおよびリンの組成割合を
わずかに調節して、一部アモルファス化させた。
骨形成が促進されるメカニズムは完全には解明できていないが、
今後の基礎研究および慎重な実用化検討を経て、骨の腫瘍摘出後における
骨欠損等、骨の移植が必要とされる患者への適用が期待される。

従来から、純粋なOCPの合成は難しいとされていた。
鈴木教授らは先に、安定的にOCPを得る合成方法を確立して、
桜井実東北大学名誉教授(整形外科学分野)らと共同で、
OCPに優れた骨伝導能があることを世界で初めて報告し特許化している。
これまで、このOCPは、同大大学院歯学研究科越後成志教授、
同大大学院医工学研究科の鎌倉慎治教授らにより、
中型動物で優れた骨再生能が確認されたコラーゲンとの
複合体に用いられている他、同大大学院歯学研究科佐々木啓一教授らと
金属材料へのコーティングについての共同研究がなされている。
また、OCPを用いた骨補填材は、鈴木教授らと共同でニプロ(株)が
実用化検討を進めており、「低結晶性OCP」の成果は
既に特許出願がなされている。


骨粗鬆症薬であご骨壊死 人工歯根手術に成功 歯科医師、学会に報告へ

石川県七尾市の室木歯科口腔外科医院の室木俊美院長(52)は、
骨粗鬆症の代表的な治療薬、BP系薬剤の副作用で
抜歯後に下あご骨が壊死えしした患者へのインプラント手術に成功した。
室木院長は来年1月に治療例を学会に報告する。

同症例の報告は国内で急増しており、関係者は治療ガイドラインなどの
対応策確立に向けた一歩になるとして期待を寄せる。

同薬剤は現在、国内で約100万人が服用しているとされる。
副作用については、今年に入って日本口腔外科学会と
日本歯科医師会が相次いで会員に文書で注意を呼び掛けた。
壊死の仕組みなどについて解明されていない部分が多い。

室木院長の確認したあご骨壊死の男性(64)は約2年3カ月間、
同薬剤を服用しており、抜歯の1カ月後に症状が顕著になった。
室木院長は投薬を2カ月休止して壊死した骨を摘出し、
さらに3カ月後の今年3月、インプラント手術を施した。
術後の経過は良好で、壊死再発の恐れはほぼないという。

室木院長は来年1月24日に大阪で開かれる日本口腔インプラント学会
近畿・北陸支部総会学術大会で治療例を発表する。
室木院長は「投薬が休止できない患者もおり、歯科治療の緊急性を
見極め判断する必要がある。処方医と歯科医の情報共有が大前提だ」
と語った。
金大附属病院歯科口腔外科の中川清昌准教授は
「症例急増が今後予想されるが、対応は緒に就いたばかり。
今回のような治療例の蓄積とそれに基づく処置ガイドラインの確立が急がれる」
と話している。


ライオン、「さわってわかる歯みがきの本〈歯周病編〉」を発行

ライオンは大日本印刷と共同で、点字と触図を取り入れた、
視覚障害者の人に役立つユニバーサルデザイン健康読本
「さわってわかる歯みがきの本〈歯周病編〉」(全16頁)を発行した。

同社とDNPは2004年より毎年、共同で制作し、
これまでに計5巻発行してきた。
2500件を超える問い合わせや反響が、視覚障害者の人の家族、
歯科・教育関係者などから寄せられている。

今回制作するに当たり、既刊の情報を届けた視覚障害者の人
73人に対してアンケート調査を実施した。
その結果、視覚障害者の人は、オーラルケアに関する
情報収集を積極的に行っており、約35%は歯科医院で
歯みがきの個人指導を受けていた。
しかし一方で、歯周病の症状にあたる「歯が伸びた」「歯がグラグラする」
などの回答が重症化させている可能性があることがわかった。

そこで今年は、歯周病を再びテーマに取り上げ、
06年発行版をベースに見直しを行った。
歯周病と全身疾患との関連性を盛り込み、症状への理解と、
症状改善への具体的な方法をわかりやすく伝えている。

上田名古屋大教授が紹介 乳歯幹細胞、再生医療に有望

ヒト体性幹細胞を用いて、再生医療に取り組む上田実氏
(名古屋大学医学系研究科教授)は、抜け落ちた乳歯の
歯髄組織から採取できる幹細胞を、脳神経や心血管などの
再生に活用する研究に取り組んでいる。
このほど開かれた第4回日本胎盤臨床研究会大会で、
現況が報告された。

iPS細胞を利用した再生医療の進展が期待されているが、
上田氏は「現時点では、ヒト体性幹細胞を用いた
組織レベルの技術が、一部実用化されているに過ぎず、
iPS細胞の実用化にはまだ時間がかかる」と説明。
その上で、インプラント手術における骨髄由来間葉系幹細胞の
骨再生への応用や、美容のしわ取りなど、
実用化への具体的な取り組みを紹介すると共に、
現在研究を進めている乳歯幹細胞の現状を示した。

乳歯幹細胞は乳歯の歯骨髄組織中にあり、
高い増殖能を示し、多分化能を有する幹細胞だ。
これまでの研究から、骨髄由来の間葉系幹細胞に
類似した性質を持つことが分かっている。

上田氏によれば、乳歯幹細胞は
▽安全▽高い増殖能▽高い分化能▽採取が容易
など、再生医療への応用条件を満たす優れた幹細胞。
特に増殖能・分化能では、ES細胞やiPS細胞には劣るものの、
骨髄や細胞由来の間葉系細胞には勝ることから、
骨系、脂肪系、神経系、血管系などへの分化が可能で、
有望な幹細胞供給源になり得るとした。
また、乳歯は自然に脱落するためドナーの負担が少なく、
簡単な操作で幹細胞が得られることも、有望な理由に挙げた。

名古屋大医学部は昨年12月に「乳歯幹細胞研究バンク」を設立した。
現在は乳歯幹細胞の臨床応用に向けた基盤づくりとして、
乳歯歯髄幹細胞のキャラクタライズ、組織再生能の評価、
バンキングに向けた輸送・保存条件の検討などを行っているという。

上田氏は、「今後、バンキングシステムが構築されれば、
将来、生きた自己細胞を必要なときに必要な数用いて、
再生医療を受けることが可能となる」と話すと共に、
「骨髄に代わる効率的で侵襲の少ない安全な細胞供給源として、
乳歯幹細胞が難治性疾患の治療に応用されることも期待される」
と述べた。

エナメル質再生に成功 日大歯の本田氏ら

日本大学歯学部の本田雅規氏らのグループは、
培養した「マラッセの上皮遺残細胞」を用いた
エナメル質の再生に成功した。
これまでにも同細胞を培養した研究はあったが、
エナメル質の再生能力を明らかにしたのは世界初。
同研究は7月にカナダ・トロントで開かれた
国際歯科研究会(IADR)で発表した。

「マラッセの上皮遺残細胞」は歯根膜中にあり、
歯由来の上皮細胞の中では、歯が萌出した後に
唯一生体に存在する。

歯の再生は、上皮則胞と間葉細胞の異なる
2種類の細胞を要することが、
骨や軟骨などと比べて再生医療の実現が
難しい理由となっている。
特に、本来エナメル質を作る歯胚上皮細胞は、
歯が萌出した後に役目を終えて消失してしまう。
そのため、エナメル質を作るための歯の細胞を生体から探すことが、
歯の再生医療を成功に導く上で鍵となっている。

本田氏らは昨年、培養歯胚上皮細胞から
エナメル質を再生させることに世界で初めて成功しており、
同手法を向いてマラッセの上皮遺残細胞の培養を試みた。

ブタの乳歯歯根の歯周組織からマラッセの上皮遺残細胞を取り出し、
フィーダー細胞と共に培養することで細胞を増殖。
培養マラッセ上皮細胞を歯髄細胞と共に培地に播いて移植し、
8週間後にエナメル質の再生を確認。培養マラッセ上皮細胞が、
歯の再生の新しい細胞源になることが示唆された。

しかし、再生した歯の形態は天然のものと異なり、
同手法により再生した歯を臨床に応用するためには設題も残る。

口元美しい「歯力女」に 電動歯ブラシ新製品発売イベント

フィリップスエレクトロニクスジャパンは、電動歯ブラシの
新製品発売を記念したイベントを東京都内で開き、
口元が美しい女性「歯ヂカラ女」に、女優の黒谷友香さんを選んだ。

同社は9月に電動歯ブラシ「ソニッケアー ヘルシーホワイト」の
3機種を発売した。
イベントは「いい歯の日(11月8日)」にちなんだ
販売拡大キャンペーンの一環。

黒谷さんの歯や体全体の健康、内面の美しさに対する考え方を
考慮して選んだという。
選ばれた黒谷さんは「他人に気持ちよく接してもらえるよう、
電動歯ブラシはいつも持ち歩いて食後にすぐ磨いています」
とほほえんだ。

岡山大グループ 検査法確立 微量血液で歯周病判定

岡山大大学院医歯薬学総合研究科の高柴正悟教授(歯周病態学)
らの研究グループは、指先から採った微量の血液で
歯周病菌感染の度合いを調べる検査方法を確立。
歯科医院向けの検査キットをサンスターなどと共同開発した。

検査が簡単なことから、歯周病診断を学校や
企業の集団検診に組み込むことも可能。
高柴教授は「歯周病は糖尿病や動脈硬化などとの関連も指摘される。
早めの治療につなげてほしい」としている。

グループは、歯周病菌に感染すると血中に発生する抗体の量に着目。
感染していない20代の10人から割り出した抗体量の標準値を
指数「1」と定めた。
「2以上なら治療が必要なレベル、5以上の場合は重症」という。

検査キットは針や血液の吸い取り器具など。
針を指先に刺して血液を1、2滴採取する。
民間の検査センター(長崎県)に送れば、一週間ほどで結果が出る。
1キット6825円。

歯周病は成人の7割以上がかかっており、約2割が治療が必要とされる。
進行すると歯肉が炎症を起こしてはれ、最終的には歯が抜ける。
自覚症状がほとんどなく、重症化するまで放置される場合が多いため、
早期に判定する方法が求められていた。


ワイン搾りかすで虫歯、肥満予防 新食品素材 開発急ぐ

十勝ワインの搾りかすを原料にした食品素材の開発を進める日本製粉は、
虫歯予防と肥満抑制効果を併せ持つ機能性食品素材の
来年度発売を目指し商品化を進めている。
同社は「ガムやあめ、菓子、パン、サプリメントなどの製造会社に売り込み、
池田のブドウを広くアピールしたい」と話している。

同社の研究員は10月26日、町ブドウ・ブドウ酒研究所を訪れ、
昨年に続き搾りかす二トンを購入し、帯広市内の工場に運んだ。
乾燥後にアルコール抽出して有用成分を取り出す。

ブドウの搾りかすは、果皮、種子、梗(軸の部分)の混合物。
同社は帯広畜産大との共同研究の結果、主に果皮に含まれる
有用成分である脂質が脂肪の蓄積を抑制する作用があることを突き止めた。

この脂質はトリテルペン類と呼ばれるもので、
体内で糖から脂肪を合成する際の酵素活性を阻害する。
しかも、虫歯菌の増殖を抑える作用を持つことも知られており、
二重の効果が期待される。

同社は製造試験を重ね、粉末状の試作品を作り、10月15日から3日間、
東京国際展示場の食品開発展に展示した。
食品メーカーの関係者も興味深げに見ていたという。
今後はラットなど動物の歯に塗ったり餌に混ぜたりするなどして
効果を確かめ商品化を急ぐ。

十勝ワインでは搾りかすが年間約80トン発生し、
堆肥(たいひ)に使われている。
機能性食品素材の原料には、町の独自品種で、
栽培を増やしている赤ワイン用の山幸に絞る。

日本製粉の小西俊成研究員(27)は
「山ブドウの血を引く“山幸ブランド”として売り込みたい。
メタボリック症候群と虫歯予防の両方に効果がある、
今までにない商品に仕上げる」としている。

歯科医にしたい芸能人 1位は福山雅治と松嶋菜々子

歯科医師にしたい芸能人1位は、男性が福山雅治さん、
女性は松嶋菜々子さんが選ばれた。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが男女300人に
インターネットを通じて調査したもの。

福山さん、松嶋さんとも2004、05、07年、今年と4回目の1位。
(06年は未調査)
2位には、男性で阿部寛さん、明石家さんまさん、石田純一さん、
女性は黒木瞳さん
3位には男性で木村拓哉さん、中井貴一さん、小泉孝太郎さん、
女性は菅野美穂さん、柴崎コウさん、綾瀬はるかさん、
米倉涼子さんが入った。
4回連続で3位以内に入っているのは、福山さん、松嶋さん以外に
木村さん、黒木さんがいる。

「ベストスマイル.オブ.ザ・イヤー2008」授賞式

11月8日の“いい歯の日”に「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2008」授賞式が
東京・港区南青山のスパイラルホールで開かれた。

同賞は日本歯科医師会会員の選出により、各界の文化人・著名人のなかから
最も笑顔が素敵な男女を表彰するもので、著名人部門では
五輪2大会連続金メダルに輝いた柔道の谷本歩実選手と
ロックミュージシャンのDAIGOさんを、
一般部門の“飛びきりの笑顔”写真の募集では8点の作品を表彰した。

また、今年は「8020運動」の20周年を記念して
「8020運動20周年会長特別賞」を設け、北京五輪で金メダルに輝いた
女子ソフトボールの上野由岐子選手を選出した。
授賞式には上野選手は出られず、ビデオメッセージが会場で放映された。

ライオン歯科衛生研究所、歯周病とメタボとの関連性を学会発表

財団法人ライオン歯科衛生研究所はこのほど、
日本大学歯学部衛生学教室・前野正夫教授と共同で
「歯周病とメタボリックシンドロームとの関連性」について
研究を進めた結果、歯周病とメタボリックシンドロームに
関連性があることを明らかにした。
この研究成果は、「第57回日本口腔衛生学会」にて発表している。

近年、高齢者社会を迎え、「歯周病」や「生活習慣病」の予防など、
健康への関心が高まっている。
最近では、「メタボリックシンドローム」という視点から、
「歯周病」との関連性についての研究が行われており、
その中で昨年、40~79歳の女性を対象とする
歯周病とメタボリックシンドローム指標の該当項目との
関連性が報告されている(2007年九州大学大学院歯学研究院報告)。

そこで今回、同研究所は、20~30歳代の若い年代を含む
24~60歳の有職者の男女を対象に
「歯周病とメタボリックシンドロームとの関連性」を調査し、検討を行った。
調査では、24~60歳の有職者の男性2028名、女性450名、
計2478名を対象にメタボリックシンドローム指標となる
肥満・血圧・脂質・血糖値の各項目と、歯周病の判定基準となる
CPIを測定した。

その結果、歯周ポケットの有無とメタボリックシンドローム指標による
メタボリスクとを比較すると、肥満、血圧、脂質、血糖値の全ての項目で、
メタボリスクの高い人は低い人に比べ、歯周ポケット有の該当率が
明らかに高いこと、またメタボリックシンドローム指標の項目に該当する人は、
歯周ポケット有の比率も明らかに高いことが明らかになった。
特に20~30歳代の若い年代も、40歳代以上と同様に、
メタボリックシンドローム指標の項目該当数が多くなると
歯周ポケット有の比率が高く、歯周病リスクが高くなる傾向があることもわかった。

以上のことから、若い年代でもメタボリックシンドロームの兆候がある人は、
歯周病リスクも高くなる傾向があるため、歯周病ケアに
留意する必要があることが示唆された。


アジアの歯科技術向上支援 広島大が新制度

東南アジアの歯科医療の高度化を後押しするため、広島大は国費留学生を
優先的に受け入れるツイニングプログラムを本格的に始めた。
研究者や指導的医師として現地で活躍する人材を育て、
広島大も国際的な競争力を高める狙いがある。

第1期生はマレーシア、ベトナム、インドネシアの大学歯学部を卒業した3人。
霞キャンパスで浅原利正学長と面会した。
ベトナムのホーチミン市医科薬科大出身のヌーウィン・ティ・フーン・タオさん(26)は

「口腔疾患を顕微鏡で病理診断できる能力を身に付けたい」と抱負を述べた。

3人は、医歯薬学総合研究科に新設した英語のみの特別コースを受け、
大学院の教授陣が英語で講義する。今後3年間で博士号を取得し、帰国する。

東南アジアは口腔がんの発生率が高く、歯科医療の専門家育成が懸案である。
一方、海外から優秀な人材を集めたい広島大は、英語による教育システムの
構築に着手しており、双方のニーズが一致した。
文部科学省が国費留学生を優先的に数多く配置する、
5年間の連携プログラムとして認められた。

モンゴル健康科学大に「障害者歯科」完成 徳島大・西野名誉教授ら支援

モンゴル健康科学大学内に同国初の「障害者歯科診療室」を開くため、
徳島大学名誉教授の西野瑞穂さん(68)が呼び掛けていた寄付募集に
県内外から約320万円が寄せられ、7月には診療室が完成。
診療開始に向け、歯科医らが研修を重ねた。
これを機に同国では、障害者歯科を全国に広げる動きも出ている。

健康科学大の客員教授だった西野さんは、
歯学部から診療室開設への協力を求められ、
昨年11月から学生時代の同窓生や徳島大の教え子に協力を要請。
2月末までに、県民108人を含む340人から
目標額の300万円を上回る寄付が集まった。
県内の障害児を持つ父母や障害者からの寄付も多かったという。

西野さんは、寄付金で血液中の酸素濃度や脈拍を測る機器
などを購入して4月に大学へ送った。
歯学部は、一般の歯科診療室の一室を改装して障害者診療室を整備。
7月10日に徳島大の青野敏博学長や西野さんらを招いて開所式を行った。

7月下旬には西野さんや徳島大の教員ら6人が現地を訪れ、
診療を担当する歯科医と看護師に障害者治療の特徴や
機器の使い方を指導した。
今月中旬には歯科医を県内に招いて最後の研修を行う予定で、
こうした研修にも寄付金を充てる。

西野さんによると、障害者の歯科診療では患者が治療を理解できずに
暴れたり、不自由な体を無理に伸ばして死亡したりする危険性がある。
時間をかけて恐怖心を取り除く気配りや、患者に合わせた態勢で
治療する知識と機材が必要になる。

診療室開設を受けてモンゴルでは、9月に全国の歯科医が
障害者歯科診療について話し合う初めての会合が開かれ、
西野さんも障害の種類に合わせた診療や医療機関の連携について講演した。
健康科学大では、障害者歯科の講義が始まった。

西野さんは「多くの温かい寄付で診療室ができて感謝している。
モンゴルに出た障害者歯科の芽を大木に育てられるよう、
今後も指導に尽力したい」と意欲的に話した。

歯科治療で血管炎治癒 小児期からのケアを

小児の血管炎の一種で、再発や腎炎への進行が問題になる
「ヘノッホ・シェーンライン紫斑病」の多くのケースが、
虫歯や根尖性歯周炎など歯科の病気や、副鼻腔炎など
耳鼻科の病気の治療によって治るとする研究結果がまとまった。

背景には、細菌やウイルスによる炎症が離れたところに影響を及ぼす
「病巣感染」があるといい、病気を慢性化させないケアが小さいうちから
重要なことを示している。

研究の中心となった仙台赤十字病院の永野千代子小児科部長によると、
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病はアレルギーが絡んだ原因不明の病気とされ、
5~6歳が発症のピーク。
患者には隆起した出血斑がみられるほか、関節の痛みや腹痛、
腎炎を合併する場合もある。日本を含むアジアで頻度が高いという。

永野さんが病巣感染との関連に興味を持ったきっかけは、
1999年に担当した当時11歳の男児。
「血尿などがあり感染性の腎炎を疑ったが、虫歯だらけで
口内の衛生状態が非常に悪いことに気付き、歯科に診察を依頼した」
という。

永久歯のうち13本が、歯髄にまで虫歯が及んで起きる根尖性歯周炎
だと分かり、抗生物質による腎炎の治療と並行して虫歯を治療した結果、
血尿などは治まった。
ところが、14歳の時に再び虫歯ができると、男児は血尿やタンパク尿も再発した。

そこで永野さんらは99年以降、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病
と診断した40人について、歯科や耳鼻科と協力して背景に潜む病巣を検討した。

70%に当たる28人には虫歯や根尖性歯周炎があり、
うち16人は副鼻腔炎や中耳炎、扁桃炎なども合併していた。
一方、歯の病気はなかったものの副鼻腔炎だったのは5人で、
うち1人は扁桃炎を合併していた。

「虫歯や副鼻腔炎で細菌などの抗原に慢性的にさらされると、
病巣感染の主体と考えられる扁桃に障害が起き、免疫機能に異常が生じる。
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病などはこうして発病したのでは」と永野さん。

治療は抗生物質を基本に、腹痛や関節痛のある患者にはステロイド剤も投与。
根尖性歯周炎は、乳歯の場合は抜歯することが多いが、
永久歯に影響が及びそうな場合などは抜かずに治療した。
このほか、患者全員と家族で口の中の洗浄や歯磨き、食事指導も実施した。

カンボジアの虫歯を減らせ 歯ブラシ寄贈60万本/兵庫県

兵庫県の姫路YMCAが91年からカンボジアの農村に
贈ってきた歯ブラシが、昨年までに総計60万本を突破した。
現地では歯ブラシを使う習慣がほとんどなく、食生活の欧米化
などによる虫歯や歯槽膿漏は大きな問題。
来月にも5000本を贈る予定で、中心メンバーの歯科医、
英和夫さん(63)は「1本でも多く虫歯を減らしたい」と話している。

活動のきっかけは、姫路YMCAの元理事長で
歯科医の松崎豊さん(94年死去)が91年夏、
現地の難民キャンプを訪ねて検診したことだった。
歯槽膿漏が多いのに驚き、同年12月、
最初の歯ブラシ約3000本を届けた。

当初は10万本が目標だったが、YMCAの全国ネットワーク
を生かして拡大。
近年は毎年1、2回、首都プノンペンから車で約2時間の
タケオ州バティ郡の小学校に新品約5000本を贈り、
児童や家族、保健担当教諭らに使い方を指導している。

現地では歯ブラシは高級品で、指で歯を磨く人は今も多い。
活動を始めたころは届けた翌日に市場で売られていたこともあったが、
最近は歯磨きへの理解が深まり、住民の中には
自費で購入する人も現れてきた。

歯磨き粉を使わないブラッシングだけでも効果があるといい、英さんは
「まず『歯磨きを学びたい』という気持ちを持ってもらうことが目的」と話す。

初期虫歯に歯磨き有効 岡山大大学院 下野教授ら調査

歯に穴が開く前の初期虫歯の段階で子どもに正しい歯磨きを指導すれば、
8割近い歯で改善されることが、岡山大大学院の
下野勉教授(小児歯科学)らが行った追跡調査で分かった。 
「虫歯は治らない」との考え方から、初期虫歯でも歯を削って
プラスチックを詰める外科的治療が多いが、下野教授は
「正しい歯磨きで良くなることが証明された。子どもの虫歯治療に
一石を投じたい」としている。

調査は花王ヒューマンヘルスケア研究センターと共同。
姫路市内の小学4~6年生で、初期虫歯が確認された
35人の歯103本について、2006年4月から5カ月間、
経過観察と歯磨き指導を行った。
偏光フィルターをつけたカメラで歯を撮影、画像を解析した。

その結果、2カ月後に64・1%の初期虫歯が小さくなるなどして減少。
34・0%は増加したが、そのうち72・7%は歯磨き指導して
その3カ月後には減った。5カ月間全体では79・6%で減少した。

初期虫歯の面積も平均9.4平方ミリが2カ月後に7.5平方ミリ、
5カ月後には6.3平方ミリと、当初より32・3%小さくなった。

初期虫歯は、虫歯のもとの細菌が作る酸によって
歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸が抜けて、
歯の密度が低くなる状態。
今回の指導では、カルシウムやリン酸を取り込んで再結晶化し、
歯を補強する効果があるフッ素の含まれた歯磨き粉を使った。

下野教授は「永久歯が生えそろう小学校高学年が効果が高く、
早期診断システムの開発につながることを期待したい」と話している。

歯周病に効果 トケイソウの有効成分が組織を再生

トケイソウ(別名パッションフラワー)に含まれる天然成分に、
歯周病によって破壊された歯の周りの組織を再生させる機能があることを、
中部大の禹済泰(ウゼテ)教授(天然物化学)と
東京医科歯科大のグループが突き止めた。
歯周病は「国民病」とも呼ばれて患者が急増しているが、
効果的な治療薬は少ないだけに、新薬の開発に期待がかかる。

禹教授は、骨粗しょう症の予防や症状改善に応用できる天然物質を研究。
植物からの抽出物を含む3000以上の天然化合物から、
骨の形成を促すような物質を探したところ、トケイソウの花や
葉に含まれる成分「ハルミン」が、骨のもとになる骨芽細胞を
増やす効果があることを見つけた。

そこで、禹教授はハルミンが歯茎で歯を支える歯槽骨の形成に
応用できると考え、マウスで歯のもととなる歯胚に
小さなビーズに吸着させたハルミンを埋め込み培養。
3週間ほどで歯槽骨のほか、歯の根元の歯根、歯根膜の形成量が、
いずれも3-5倍促進できることが分かった。

歯槽骨の形成を促す薬剤としては、ブタから取るタンパク質
「エムドゲイン」があるが、大量生産は困難で高価だった。
ハルミンだと人工的に生産が可能で、植物原料のため
副作用も少ないとみられる。

禹教授は「大型動物で効果を実証し、治療薬としての実用化を目指したい」
と話している。

犬の歯周病予防・治療する新薬、実験施設 北里研究所が開設

北里大学などを運営する学校法人「北里研究所」の生物製剤研究所は、
恵庭RBパーク・センタービルに、犬の歯周病を予防・治療する新薬の
品質管理を行う実験施設を開設した。
同研究所が実験施設を恵庭に設けるのは初めて。

同研究所は2004年から、北海三共、産業技術総合研究所北海道センターと
共同で、犬の歯周病予防・治療に効果がある「イヌインターフェロンα」
と呼ばれるタンパク質の一種を、遺伝子組み換え技術でイチゴに発現させ、
生産する研究を進めていた。

2010年の商品化を目指し、現在、産総研の密閉された施設で栽培、
製剤の研究を進めているが、商品化に伴う規模拡大のため、
遠心分離器や滅菌器などの設備が整い、札幌、首都圏両方に
アクセスの良い同ビルに実験施設を開設することになった。

施設は約60平方メートル。
遺伝子組み換えは行わず、粉末にした開発中の製剤を持ち込み、
成分分析や薬品の評価などを行う。

同研究所によると、犬は成犬の8割にあたる800万匹が
歯周病にかかっているといい、将来は動物用薬品市場トップクラスの
年間10億円の売り上げを見込んでいる。

日本の歯科医師、平均年齢は48.1歳

日本の歯科医師の平均年齢は平成18年12月末現在で48.1歳と、
2年前の同月に比べ0.5歳高くなった。
2日に開かれた平成20年度社会保険指導者研修会の発表資料による。
男性の平均年齢は49.4歳、女性は42.9歳で2年前の同月に比べ
0.5歳、0.3歳それぞれ高くなっている。
しかし、10年前の同月に比べると全体では2.5歳、男性3.3歳
高くなっているのに対し、女性は0.4歳しか高くなっていない。

平成18年12月末現在の歯科医師数は9万7198人。
男性7万8254人、女性1万8944人。
5歳ごとの年齢で巌も多いのは45~49歳1万4643人、
次いで50~54歳1万2900人、40~44歳1万2167人の順。

男性は45~49歳が最も多いが、女性は30~34歳が最も多く、
年齢が若いほど男女の歯科医師数に開きがなくなり、
25~29歳では男性4734人に対し女性3347人と、
数の上で最も開きのある45~49歳の約1万人に比べると
10分の1に縮小している。

診療従事歯科医師数は9万4693人。
男性7万6401人、女性1万8192人。
平成12年同月を100とした伸び率は7.0%。
都道府県別で伸び率が最も高かったのは滋賀で14.1%。

一方、就業歯科技工士数は3万5147人で、
平成12年に比べ2077人減少した。
しかし、歯科技工所数は1万9435施設と1236施設増加している。
歯科技工士数が年々減少しているのに対し、
歯科技工所数は年々増加しており、
ここ10年で2656施設増えている。

就業歯科衛生士数は8万6939人で、
平成12年に比べ1万9563人、29.0%増加した。

ビタミンC 歯槽骨の破壊抑制

岡山大病院の友藤孝明講師=予防歯科学=らは、ビタミンCの摂取が
歯を支える「歯槽骨」の密度を高めることを動物実験で突き止めた。
ビタミンCは歯周病に対して効果があるとされるが、骨の破壊を抑えることで、
予防への有効性をあらためて示す成果として注目される。

友藤講師らはこれまでの研究で、コレステロールの取りすぎが
歯槽骨を溶かすことにつながるとの結果をラット実験で確認していた。

今回の実験では、細菌やウイルスなどに対する抵抗力を高める
ビタミンCに着目。
生後八週目のラット24匹を、標準食と水・コレステロール食と水・
コレステロール食とビタミンC入りの水(濃度を2種類に設定)
の4グループに分けて観察、12週間後に歯槽骨の変化を見た。

標準食と水を与えたグループの歯槽骨の密度に比べ、
コレステロール食と水を与えたグループは10%低かったが、
コレステロール食とビタミンC入りの水を与えたグループは7―8%高かった。

この結果、友藤講師は、ビタミンCが骨を破壊する細胞の増殖を
間接的に食い止めていると結論付け、研究成果を
米国の歯周病学会誌に発表した。

友藤講師は「今後はヒトでも同様の効果が見られるかどうか調べ、
歯周病の予防に栄養療法を取り入れるきっかけにしたい」としている。

虫歯ができる前にレーザーで検知

レーザーを用いて、虫歯ができる前に問題のある歯を
検出できるようになる可能性があるという。
「ラマン分光法(Raman spectroscopy:RS)」と呼ばれるこの技術自体は
新しいものではなく、別の分野ではさまざまな化学物質の識別に
長年用いられているが、ごく初期段階の歯の腐食を検出するのに
RSを用いたのは今回が初めてだという。

この技術を用いると、正常なエナメル質と腐食しつつあるエナメル質とを
区別でき、さらに技術が発展すれば歯科医が初期の腐食を検出できると、
研究著者の1人である英ロンドン大学キングス・カレッジ(KCL)の
大学院生Francs Downey氏は述べている。
まだ予備段階だという今回の取り組みは、ロンドンで開催された
「Microscience(マイクロサイエンス)2008」会議で報告された。
Downey氏は5年後には実用化の可能性もあるとしているが、
現時点では、実際の患者ではなく抜歯済みの歯での実施にとどまっている。

今回の研究では、歯垢(しこう)に存在する微生物が産生する酸によって
エナメル質のミネラルが失われて虫歯が発生するという点に着目。
RS光ファイバーで個々の歯にレーザー光を当て、
正常なエナメル質と腐食したエナメル質の化学組成から発生する
独特の光パターンを追跡することに成功した。

理論的には、この方法で従来の目視やX線による検査よりも
はるかに早い段階ですばやく歯の腐食を検知できるはずだと
研究グループはいう。
医療用口腔洗浄液やフッ素塗布により腐食した部位を修復し、
虫歯になるのを防ぐことができれば、ドリルで歯を削る治療が
不要になる可能性もある。
研究を指導したFrederid Festy博士によると、現在、
患者を対象とする大規模研究の準備段階に入っているという。

しかし、これでドリルによる治療が過去のものになるとはいえない
とDowney氏は述べている。
現段階ではこの方法は高価で時間もかかり、また甘いものを食べ過ぎる人や
頻繁に歯科検診を受けない人も多いため、まだまだドリルも必要だという。
専門家の1人はこの革新を絶賛し、
「虫歯を発生前に予防する技術はどんなものでも大歓迎する。
口腔内に施す処置は最小限にとどめたい」と述べている。

親知らずの歯から新万能細胞

未熟な親知らずの歯の細胞から、増殖能力が高く、
さまざまな細胞に変わる新万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」
を初めて作ったと、産業技術総合研究所セルエンジニアリング
研究部門(兵庫県尼崎市)の大串始主幹研究員が21日、
東京大で開かれたシンポジウムで発表した。

iPS細胞を将来、再生医療に応用する場合、移植に伴う
免疫拒絶反応をできるだけ抑えるため、さまざまな白血球の型(HLA)
をそろえたバンクを作っておくことが望ましい。

iPS細胞を世界で初めて生み出した京都大の山中伸弥教授らは、
採取しやすい皮膚細胞から作ったが、それでも多くの人から
同意を得て皮膚細胞を集めるのは大変で、歯科で抜いて捨てられる
親知らずを活用できれば、バンクを構築しやすくなるという。

ヘッドの表裏両面にホワイトニング機能を持つ歯ブラシ

ジョンソン・エンド・ジョンソンはこのほど、ホワイトニング機能を持った
歯ブラシ「リーチ ホワイトニング」を9月1日に発売すると発表した。
2種類のホワイトニング機能と強力に歯垢を除去する
2つの特殊毛を採用しており、歯の健康と見た目の美しさの
両方に効果があるという。

ホワイトニング機能としては、歯の表面を自然になでる
着色汚れ落とし用ラバー「ステインリムーバー」を歯ブラシの
毛の中に埋め込んだほか、植毛面の裏にはステインと呼ばれる
歯の染みを広い面でこすり落とす「ホワイトニングパッド」を設けた。
同社によると、ステインリムーバーとホワイトニングパッドの
2つの機能が付いた歯ブラシが販売されるのは日本で初めてだという。

歯磨き機能としても、張り出したエッジで歯垢をかき取る
「サイドエッジ加工毛」と細かな隙間までかき出す「しなやか極細毛」の
2種類の毛を採用し、歯垢をしっかりと除去できるようになっているとのこと。

全国の薬局・薬店・スーパーマーケットやホームセンターなどで販売する。
オープン価格で、市場想定価格は300円前後と見られる。

同社は、2007年に行った調査で約6割の女性が「歯の色」に
悩みを持っているとの結果が出たことを踏まえ、
ホワイトニング効果のある機能性の高い歯ブラシの開発を進めていた。

歯科医数「適正化」へ議論 厚労省方針

厚生労働省は「今後の歯科保健医療のあり方検討会」を
2009年度に設け、多すぎるとの指摘がある歯科医師の
需給バランスを改善する方策を議論する方針を決めた。
歯学部の定員を管理する文部科学省とも連携し、
対応を議論する。

厚労省によると、歯科診療所は今年4月末時点で
全国に6万7981施設ある。
1年前に比べ335施設増えた。
20年以上、ほぼ一貫して増え続けており、医療現場から
「歯科医師は供給過剰」との声が出ている。
歯科医の間の競争が激しくなり、経営環境が悪化している
との指摘もある。

サンスター、歯周プラークの除去率を向上させた「G・U・M電動ハブラシTS-45」を発売

サンスター株式会社(本社:大阪府高槻市、代表取締役社長 濱田和生)では、
歯周病菌とたたかうG・U・M(ガム)シリーズから、ブラシ部に毛先は細く、
且つやわらかく弾力性のあるフィラメントを採用し、軽いブラッシング圧で
歯周プラークを効果的に除去する「G・U・M電動ハブラシTS-45」(乾電池式)を

9月10日(水)より全国にて新発売します。

サンスターの調べによると、電動ハブラシユーザーは、
価格と機能のバランスを考慮して、機能面でより充実した
上位機種へと購入を切り替える傾向が見受けられます。
一方、トライアルユーザーには、握りやすさを追求した
ハンドル設計・デザインや、商品特徴・機能をわかりやすく
訴求した仕様が受け、これらの商品群は着実な成長を示しています。

サンスターでは、歯周病対策に焦点をあてた「G・U・M電動ハブラシ」に
スタンダードタイプと音波振動タイプの2タイプを発売しています。
このたび、スタンダードタイプを一新し、歯周プラークの除去率を向上させた
「G・U・M電動ハブラシTS-45」を新発売します。

電動ハブラシに新採用のフィラメントは、「G・U・Mデンタルブラシ」にも
採用されており、毛先は細く、且つやわらかく弾力性があるので、
歯とハグキへの使用感がやさしい上に、耐久性にも優れています。
高速反転タイプ専用ハブラシは、サンスター独自のウェッブ植毛により、
効果的に歯周プラーク除去をします。
また、スクラブタイプ専用ハブラシは、歯とハグキの境目の
細かなすき間に入り込み歯周プラークを効果的に除去します。

ハンドル形状は従来よりも細く握りやすくし、スイッチは使いやすい
プッシュ式スイッチへと改良しました。
また、機構部の改良により従来品よりも作動音を抑えました。

サンスターは、歯周病対策の機能をより訴求した
「G・U・M電動ハブラシTS-45」の発売により、
既存ユーザーのニーズに応えるとともに、電動ハブラシ市場を活性化して
電動ハブラシ未使用者のトライアル喚起を図ります。

ウェッブ植毛とはクモの巣のような六角形状に植毛することで
歯周プラークの除去率を向上させる植毛パターンです。
更に外側と内側に段差(カップ形状)にすることで、
歯とハグキの境目にもしっかり入り込む設計です。


カニ殻でヒトの骨再生 北大など新技術開発

北大や北海道曹達などでつくる研究グループ
(代表・井上農夫男(のぶお)北大大学院歯学研究科教授)は、
カニに含まれる物質を使い、歯の周囲の骨(歯槽骨)を
再生する技術を開発した。
歯周病でかみこなす能力の落ちた患者や歯以外の骨の
がん治療にも有効で、18日に北大で開かれるシンポジウムでも発表した。

グループリーダーの柏崎晴彦・同助教によると、
道産カニの甲羅から抽出したキトサンと、
人間の骨の主成分ハイドロキシアパタイト結晶を合成。
この物質に骨の再生を促すタンパク質を加えて
30匹のラットの皮膚に与えたところ、4週間後、
皮膚に骨が形成されたという。

歯周病などで歯を失うと歯槽骨が細くなる。
放置すると義歯やインプラントを埋め込むことが難しくなり、
かみこなす能力も低下する。
治療は自分の他の部位の骨を、歯槽骨に埋め込み
再生を促す自家骨移植しかない。
同グループの技術を使えば、骨移植が不要になるうえ、
合成した物質には細胞の働きを制御する機能もあるため、
がん細胞を抑える効果も期待できる。

柏崎助教は「抗がん剤と組み合わせることで、骨にできたがんを攻撃し、
再発を防いで骨を再生させる治療技術につながる。
2010年をメドに実用化を目指したい」と話している。

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