« 歯周病シンポに400人 糖尿病との関連などテーマに | メイン | 東北大学、高い骨再生促進作用を持つ人工合成骨補填材の開発に成功 »

山田養蜂場など、ハチミツの歯石予防効果確認

山田養蜂場は、福岡医療短期大学の日高三郎教授と共同で、
ハチミツに歯石予防効果があることを業界で初めて確認した。
ハチミツは歯周病や口腔潰瘍などで抗ウイルス作用があることは
知られていたが、歯石予防効果についてはこれまで報告がなかった。
ハチミツが抗石灰化作用を有することが明らかとなり、
ハミガキや洗口剤に配合する抗歯石剤としての可能性が示された。
この成果は歯周病研究の学会誌である
「Journal of Periodontal Research」の8月号に掲載された。

試験では、日高教授が独自に考案したpH低落法を用い、
世界各国のハチミツの歯石予防効果について検討した。
pH低落法とは、歯石が形成または抑制される反応に近い状態を
試験管内で再現し、その歯石形成抑制の程度を、
歯石を構成するリン酸カルシウム形成(とくにハイドロキシアパタイト)速度を
カルシウム消費量で数値化する方法。比較対照として
代表的な抗歯石剤であるエチドロン酸を用いた。

試験したハチミツのうち、10種類
(甘露、ローズマリー、ペーターソンカース、ユーカリ、ラズベリー、
ベニバナ、ペパーミント、コーヒー、レンゲ、百花)
のハチミツでHAPの形成を遅らせる傾向が見られた。
その程度は、抗歯石剤として歯みがきに使用されている
エチドロン酸と同等の歯石予防効果を持ち、
それらハチミツはハミガキやマウスウオッシュの素材となる
可能性が示された。
また、ハチミツに含まれる糖の影響を確認したところ、
無定形リン酸カルシウムやHAPの形成にまったく影響がみられなかった。

さらに、ハチミツの色と歯石形成抑制力に相関関係が示唆された。
黄味を帯びて透明なハチミツはHAP形成反応に対する抑制力が弱く、
濃い黄色のハチミツは中間程度、暗色や褐色のハチミツは
強いという傾向を示した。
ハチミツの着色物質にフラボノイドが含まれていることから、
フラボノイドが抑制力の主要な原因物質のひとつだと考えられた。

また、ハチミツがHAP形成を抑制するメカニズムは、
ハチミツ成分中の有機酸がカルシウムイオンを取り込み、
リン酸カルシウムの形成を抑制することによることが予測された。

About

2009年01月25日 14:14に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「歯周病シンポに400人 糖尿病との関連などテーマに」です。

次の投稿は「東北大学、高い骨再生促進作用を持つ人工合成骨補填材の開発に成功」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。