十勝ワインの搾りかすを原料にした食品素材の開発を進める日本製粉は、
虫歯予防と肥満抑制効果を併せ持つ機能性食品素材の
来年度発売を目指し商品化を進めている。
同社は「ガムやあめ、菓子、パン、サプリメントなどの製造会社に売り込み、
池田のブドウを広くアピールしたい」と話している。
同社の研究員は10月26日、町ブドウ・ブドウ酒研究所を訪れ、
昨年に続き搾りかす二トンを購入し、帯広市内の工場に運んだ。
乾燥後にアルコール抽出して有用成分を取り出す。
ブドウの搾りかすは、果皮、種子、梗(軸の部分)の混合物。
同社は帯広畜産大との共同研究の結果、主に果皮に含まれる
有用成分である脂質が脂肪の蓄積を抑制する作用があることを突き止めた。
この脂質はトリテルペン類と呼ばれるもので、
体内で糖から脂肪を合成する際の酵素活性を阻害する。
しかも、虫歯菌の増殖を抑える作用を持つことも知られており、
二重の効果が期待される。
同社は製造試験を重ね、粉末状の試作品を作り、10月15日から3日間、
東京国際展示場の食品開発展に展示した。
食品メーカーの関係者も興味深げに見ていたという。
今後はラットなど動物の歯に塗ったり餌に混ぜたりするなどして
効果を確かめ商品化を急ぐ。
十勝ワインでは搾りかすが年間約80トン発生し、
堆肥(たいひ)に使われている。
機能性食品素材の原料には、町の独自品種で、
栽培を増やしている赤ワイン用の山幸に絞る。
日本製粉の小西俊成研究員(27)は
「山ブドウの血を引く“山幸ブランド”として売り込みたい。
メタボリック症候群と虫歯予防の両方に効果がある、
今までにない商品に仕上げる」としている。