岡山大病院の友藤孝明講師=予防歯科学=らは、ビタミンCの摂取が
歯を支える「歯槽骨」の密度を高めることを動物実験で突き止めた。
ビタミンCは歯周病に対して効果があるとされるが、骨の破壊を抑えることで、
予防への有効性をあらためて示す成果として注目される。
友藤講師らはこれまでの研究で、コレステロールの取りすぎが
歯槽骨を溶かすことにつながるとの結果をラット実験で確認していた。
今回の実験では、細菌やウイルスなどに対する抵抗力を高める
ビタミンCに着目。
生後八週目のラット24匹を、標準食と水・コレステロール食と水・
コレステロール食とビタミンC入りの水(濃度を2種類に設定)
の4グループに分けて観察、12週間後に歯槽骨の変化を見た。
標準食と水を与えたグループの歯槽骨の密度に比べ、
コレステロール食と水を与えたグループは10%低かったが、
コレステロール食とビタミンC入りの水を与えたグループは7―8%高かった。
この結果、友藤講師は、ビタミンCが骨を破壊する細胞の増殖を
間接的に食い止めていると結論付け、研究成果を
米国の歯周病学会誌に発表した。
友藤講師は「今後はヒトでも同様の効果が見られるかどうか調べ、
歯周病の予防に栄養療法を取り入れるきっかけにしたい」としている。