東京医歯大、口臭の広がり画像化、酵素で光らせ撮影、診断・麻薬捜査に応用
東京医科歯科大学の三林浩二・教授らの研究チームは、
口臭などのにおいを検知して、においの広がり具合を
画像で再現する技術を開発した。
酵素反応などでにおいの原因物質を光らせ、カメラで撮影する。
健康管理のほか、病気の診断や麻薬捜査などにも有効と期待している。
新技術では酵素などを使ってにおいに含まれる化合物が
発光するように反応させる。
その様子を高感度ビデオカメラで撮影し、リアルタイムで
においの広がりをコンピューター画面に表示する。
また画像解析から、においの原因物質の濃度を測定することも可能だ。
ガーゼと高感度ビデオカメラを組み合わせたシステムを使い、
発光を観察しやすい暗室内で測定する。
被験者は特殊なマウスピースを口にくわえて
ガーゼに向かって息を吹きかける。
ガーゼには酵素などが染み込ませてあり、
におい物質があると反応して光り、その様子を撮影する。
実験ではエタノールの検出に成功。
ガーゼに2種類の酵素などを塗っておき、
息を吹きかけると飲酒などでアルコールを含む呼気の場合は
青い光が広がる様子を観察できた。
画像解析では20~1,200PPM(PPMは100万分の1)の範囲内で
エタノール濃度を正確に測ることができた。
酵素を変えれば、口臭の原因のメチルメルカプタンや
糖尿病の患者に多いアセトンなどほかのにおいを
検出することも可能という。
また、カーテンに酵素を塗りつけたり、
スプレー内に酵素を入れて吹きかけたりすれば、
においの発生源を検出することも可能。
麻薬探知にも応用できると研究チームはみている。
口臭が気になる人の診断のほか、
飲酒後の呼気中のアルコール値を測定して
肝臓の代謝機能を調べたり、
糖尿病やがんなどの病気の目安にしたりするなど、
様々な応用を目指す考えだ。